医師や薬剤師などと共に、過酷な医療現場で働く看護師の中には心の闇を抱える人も多くいるといいます。
人の命を扱う現場なので、ただでさえ神経を使う職場であることに加え、昨今の人手不足やモンスターペイシェントへの対応などといった難題が多く、常に多くの困難に対峙する必要があります。そんな中で、知らず知らずのうちに精神的ストレスや精神的病を抱えこんでしまうことが多いのです。
現に、精神的な病が発端となり、退職や長期休養などの事態を余儀なくされるという看護師も多くいると言われています。そのため、スタッフの心をケアする立場の人を常駐させるなどして、ことの重要性を訴える関係者の声もあるようです。
超高齢社会への進行は、さまざまな分野において影響を与え始めており、このようなことも元をたどれば、医療現場への過度な負担があることに起因しているといえます。
心の闇というのはなかなか他人から見えるものではないため、やはり自己管理の必要性があるといえるでしょう。医師や薬剤師などと共に、医療現場で重要な役割を担う看護師には、大きな期待が寄せられているのです。しかしながら、今後に向けての課題も多いとされます。
若い世代の医療関係者不足の問題が顕在化してきており、事態打開に向けた取り組みに期待を寄せているものの、なかなか思うようにいかないという現状があります。
人手を確保するためには、各医療機関が独自に展開している採用活動に力を注ぐしかないという現状が浮き彫りになっています。